1967年『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌に掲載されたドラッカーの記事の一部です。
事実を重視する軍のトップを高く評価したものであります。
その記事でドラッカーは、最高責任者も同じように、
自分の足で出かけて行き、自分の眼でしっかりと見つめること。
それはマーケット然り、顧客然り、競争相手然り、そして製品についても、
こうした行動をとることが肝要であると力説していたのです。
私も管理職となり、経営にも参画する身としては
「とても重要であるが、簡単ではない」とも考えます。
現場の情報をたったひとりから聞き出したとしても、そこにはその人の主観が入ります。
信用する・しないの問題ではありません、
正確な情報かどうかは現場で確認する必要があるのです。
よく耳にする「〇〇さんがこう言っています。」と、言うのは最も危険すぎる情報の一つです。
この中の認めるべき情報としては【〇〇さんが何か話があるのかも】と言うことのみです。
そのくらい情報には脚色が付き、捻じ曲げられ、大袈裟に伝わるものです。
一対一の会話でもそんな状況になるのです。
ましてやネットの情報なんか間違えたまま拡散されることの方が多いのです。
みなさんご存知の「メラビアンの法則」すら間違って広まっています。
言葉より見た目が大事!
言葉は7%、聴覚が38%、表情や仕草の見た目は55%と世間に広まっています。
実際には、言葉の意味よりも言い方や表情・仕草という情報の方が
優位性が高いことを示しているのです。
つまり言葉の意味を伝えるためには言い方や表情、
仕草までもその表現に合わせなければ間違った情報が伝わる危険性が高いことを示しているのです。
私も[現場を見る]ことにはドラッカーさんの意見に賛成です。
そこからさらに[多くの現場の人から声を聞く]ことを経て、判断するよう心掛けております。
そしてネット情報は孫引きします。出典が書かれていない情報はほぼ無視します。
誰かの意見が混ざったネット情報は山のようにあります。
特に専門家の意見として語られることも多いので信用されてしまうので怖いです。
情報が溢れ、出会えることが簡単になった今だからこそ、
自分で真偽を確かめる必要がありそうです。
さあ、誰かが石橋を叩いていても、自分で叩いて渡りましょう!