リハのこの人 #2 金城拓人

リハのこの人、第2回目は金城拓人氏です。
金城氏は県内でも数少ない管理・運営分野の認定理学療法士を取得、
地域連携室長を兼務しながら
業務管理や運営面でリハビリ部門だけでなく病院を支える、
正に屋台骨のような存在です。その素顔に迫ります。  

金城 拓人 (きんじょう たくと)

1978年、沖縄県那覇市生まれ。
群馬大学医学部保健学科卒業後、2001年より当院勤務。
趣味はバスケ観戦、料理、宅飲み。

この仕事を知ったきっかけは?

佐賀県の全寮制の高校に通っていた頃になりますが、
実家の沖縄から届いた小包に、
当時はまだ珍しかった理学療法士を紹介する記事が添えられていました。
記事は、理学療法士がケガをしたスポーツ選手に
リハビリを行う様子を紹介していました。
バスケットボールに関わる仕事がしたいと漠然と思っていたので、
この記事を読んだ時が、目指す職業が決まった瞬間でした。

仕事の中で印象に残っていることは?

草笛の里本館でリハビリを担当していた5年目頃です。
担当していた入所者様の念願が叶って在宅復帰を果たしたのですが、
すぐに再入所となってしまいました。
住宅改修も行なって、
身の回りのことはある程度自立した上で自宅に戻ったのですが、
食事の準備や片付けなど、
所々に必要な介護の積み重ねが、介護者の負担となって、
それを感じたご本人が再入所を望んだということでした。
この方の在宅復帰については、
他のスタッフから難しいという意見がありましたが、
対象者の思いを実現するのが仕事だと思っていたので、
強引に計画を進めたかもしれません。この強引さがあったから、
たとえ短期間であっても自宅で生活が実現できたのだと思いたいところですが、
ご本人のことだけではなく、
介護をする側の身体的、心理的な負担を考慮していれば、
もっと長く自宅で過ごせたのではないか、
反対したスタッフの意見を聞き入れていれば、
もっと良いタイミングがあったのではないかと、
振り返ることがあります。
この経験から、
物事を良い方向に持っていくには、慌てずにいろいろな視点で考えること、
チームの意見を丁寧に検討することが大切だと学んだ気がします。

休みの日の過ごし方は?

就職して2年目から縁があって
群馬県内の高校バスケ部にトレーナーとしてお手伝いしています。
なので、仕事が休みの日は、体育館でバスケを見ていることが多いです。
最近は、末っ子もミニバスを始めたので、
体育館にいる時間はさらに長くなっています。
家でのんびりしている暇はありませんが、
夢に描いていたバスケに関わることができる上に、
一番いい場所で子供の成長も見ることができる幸せな時間です。

管理・運営の認定理学療法士としてどんなことを考えていますか?

楽しみながら成長できる職場環境にしたいと考えています。
楽しいと思うことも、目標にすることもみんな違いますから、
スタッフ一人ひとりとのコミュニケーションを丁寧にとっていくこと
が大切だと思っています。

職業人・父親としての活躍に、
金城氏、あるいは理学療法士の可能性の大きさを感じることができました。
過去の経験から学んだ様々なことが、
チーム上牧の運営にも生かされているのでしょう。
次号もお楽しみに!

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