スクワットのコツ💮教えます

スクワットは道具や場所を必要としない、
手軽な運動として広く行われている運動です。
また、日常の生活場面においても、
椅子の立ち座りや、階段昇降も同じような身体の使い方になります。
さらにはスポーツにおいても、
ゴルフのスイングや、力士の立ち会いなどの基本となる動作です。
このように使い勝手の良さの反面、
スクワットで膝や腰を痛めた経験がある方も多いのではないでしょうか?
「膝をつま先より前に出し過ぎないように」
「お尻を突き出すように」と聞いたことはありますか?
いろいろなやり方がある中で、
今回は理想的なスクワットの方法についてご説明します。
理想的なスクワットは、
足腰全体にまんべんなく負荷をかけられることを意味しています。
したがって、膝や腰を痛める方法は理想的なやり方ではない可能性があります。

特に大切な3つのポイントを下の図1に示し、それぞれについて解説します。

まず①「全身が同時に同じくらい動くこと」
「上半身とすねが平行であること」は関連しています。
①には膝関節と股関節を同時に同じくらい曲げることで、
両関節に同等に負荷をかけるという目的があります。
各関節をバランス良く曲げることで、
どこか一ヶ所に負担がかかることなく行うことができます。
そして、②を意識することは①の達成につながります。
膝関節だけが曲がるようなやり方(図2)や、
お尻ばかり突き出すようなやり方(図3)にならないように注意が必要です。
特に、図2のように膝関節ばかり曲げると膝痛の原因になるかもしれません。

次に③「足圧中心が足の裏の真ん中にあること」とは、
各足の裏の土踏まずの辺りに体重をのせるという意味です。
こうすることで身体全体に分散させて体重をのせることができます。
ふらつくなどバランスの悪い方は、
体重をのせる位置を意識することで改善するかもしれません。

このような運動学や運動力学の原理をわかりやすく表現したものが、前述の
「膝をつま先より前に出し過ぎないように」
「お尻を突き出すように」という説明になったわけです。

今回特に大切なポイントを3つ挙げました。
一度に全部をクリアするのが難しい場合は1つずつクリアしていきましょう。
また、浅めから始め、段々と深く曲げていくことも上手に行うコツです。
正しくできているか分からない方は鏡を見たり、
家族に見てもらうこともおすすめです。

より詳しく知りたい方はリハビリスタッフまで気軽にお声かけください。
(茂木成介)

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