「寒くて冬は外に出られない。」「雪が積もっているから歩けない。」
冬の時期に皆さんからよく聞かれます。
ですが、もうすぐ水上にも待望の春がやってきますね!
暖かくなると外出機会が増えるのではないでしょうか。
しかし、冬場にあまり外出せずお家で過ごす時間が多かった方は
気づかないうちに体力や全身筋力が低下してしまっている可能性があります。
そこで今回は来たる春に向けて身近で手軽な運動である
「散歩」についてお話しします。
散歩(ウォーキング)の効果
皆さんは散歩をするとどのような効果があると思いますか?
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準」によると
65歳以上の高齢者は「毎日40分以上身体を動かすこと」で
フレイルの予防ができると言われています。
フレイルとは簡単に言うと、健康状態から要介護状態へと移行する間に段階で
「加齢にともない心身の機能が低下した状態」のことです。
つまり、フレイルを予防することは健康状態を維持することにつながる
と言うことです。
フレイルの要因として「身体的」
「心理・認知的」「社会的」
の3つが挙げられます(図1)。

さあ!お散歩しましょう!
○ 散歩前の準備運動
怪我や痛みの発生を防ぐため、散歩を開始する前に準備運動を行いましょう。
ふくらはぎ、太もも裏などのストレッチやラジオ体操など
身体を大きく動かす軽い運動を行うことをお勧めします。
準備運動を行うことで身体が温まり、筋肉の柔軟性が向上し、
関節の可動域が拡大します。
運動を行うための身体的な準備が整うとともに心構えとしても
運動に対する意欲が高まります。
○ 散歩の姿勢
良い姿勢(図2)が保たれると
踵から地面に足を着き、
つま先で蹴り出す歩行が
自然に行えます。

腕をしっかり前後に振ることも全身運動の観点から重要なポイントです。(中島)
