群馬県が企画した「リトリート3泊旅」
忙しい日常を離れて、疲れた体と心を癒す旅を自然豊かな群馬で
様々なアクティビティーと共に楽しみませんか?というコンセプトらしいです。
じゃらんで販売し3ヶ月経ち2件の予約が入るも全てキャンセルで結果ゼロ。
10年前を思い出しました。
上牧旅館組合と当院のコラボツアー企画です。
「ミニドックが付いた温泉宿泊パック」
かなり格安だったのですが、売れませんでした。
1件の予約は入ったのですが、キャンセルされました。
当初はこの結果にがっくり肩を落とし、結果旅館とのコラボは消滅しました。
今回、群馬県知事とたくさんの県職員が一生懸命考え
各温泉地の旅館やアクティビティー会社との共同で実施した一大イベントも
ほぼ同じ結果だったということです。
我々の頑張りも決して悪い結果ではなかったのですね。
今回のツアーの閲覧数はひと月3,000件と、かなり高かったようです。
観光コンサルタントは
[予約できる日程が限られている]
[プログラムが決まっていて融通が効かない]
などが利用者ゼロの原因だと言っているようです。
ちなみに専門家は昔からヘルスツーリズムは売れないと言っています。
そうですよね、3泊4日で4〜17万円であれば北海道、沖縄、海外まで
競合相手になります。
30年前を思い出しました。
旅行といえばJTB、近畿日本ツーリスト・・・ツアーや宿の予約はもちろん、
飛行機やバスのチケットだけでも旅行代理店まで行って買いましたよね。
じゃらんに頼った売り方は、この頃を引きずっている気がします。
今は自分のスマホで完結です。
宿も直接予約した方が安いですし、
飛行機のチケットも簡単に購入でき搭乗手続きまでもスマホで終わります。
[宿][交通手段][食事][あそび]を
自由にかつ簡単に組み合わせる楽しみがあります。
海外でもない限り、ワンストップのツアーは需要が薄くなっている事に
気がつくべきでした。
今は「選べる時代」に生きています。
「健康」「予防」という選択肢を用意して
選んでもらえるようなコンテンツを作る必要がありそうです。
一方、そもそも温泉旅行は心身を癒すことが目的の一つなはずです。
そうだとすると温泉旅行=ヘルスツーリズム
ということになるのではないでしょうか?
そうであれば我々は
「温泉旅行に医療職や介護職が必要ならお手伝いできます!」
というスタンスの方がマッチしているのでしょう。
それは、介護が必要な家族との温泉旅行であったり、
医療的ケアが必要な家族との温泉旅行に
我々が出来る事を示して「選んでもらう」。
そのようなコンテンツの開発が急務なのです。
スタッフの皆さん若い頭脳で考えてくださーい。
我々医療業界も
スマホ一つで診療から薬まで完結できるシステムを構築しなければ、
社会から取り残されるでしょうね。
選ばれる病院になりたいものです。